伝承と昔話

杉玉と酒の神様とは?酒蔵の軒先の丸い玉と、三輪の神様の「うまさけ」

酒蔵の軒先に吊るされた、杉の葉を丸めた大きな玉「杉玉」。そのルーツは、奈良の大神神社の神杉と、酒造りの神様・大物主神にあるといわれます。日本書紀の「この神酒は我が神酒ならず」の歌、「うまさけ三輪」という枕詞、緑から茶色へ変わる杉玉の意味、松尾大社・梅宮大社など酒の神様をまつる神社まで紹介します。
神奈川

寒川神社ってどんな神社?全国唯一の八方除の守護神、相模国一之宮

神奈川県寒川町の寒川神社は、「全国唯一の八方除の守護神」として知られる相模国一之宮です。記紀に登場しない謎の神・寒川大明神、江戸の裏鬼門を守るように南西を向く社殿、起源の泉「難波の小池」、武田信玄が奉納した兜、御神体が川で行方不明になったことから始まった浜降祭、毎年決着を先送りする国府祭の「座問答」まで紹介します。
伝承と昔話

講と代参とは?みんなでお金を出し合い、代表者が遠くの神社へお参りした江戸の知恵

江戸時代、遠くの神社や山へお参りに行くのは、今よりずっと大変なことでした。そこで村や町の人たちは「講(こう)」をつくってお金を出し合い、代表者が「代参(だいさん)」してお札を持ち帰りました。三峯講・富士講・伊勢講・庚申講など、さまざまな講のしくみと、三峯神社の博物館に残る講の記録、今も続く講社まで紹介します。
古事記・日本書紀

白鳥伝説とは?日本武尊の魂が白鳥になって飛び去った話と、三つの「白鳥陵」

伊吹山で傷ついた日本武尊は、能煩野で故郷をしのびながら亡くなり、その魂は大きな白い鳥となって飛び去りました。后や御子たちは、足が傷つくのも忘れて泣きながら追いかけます。日本書紀では、白鳥がとどまった三か所に陵が作られ、「白鳥陵」と呼ばれました。言葉を話さなかった皇子が白鳥の声を聞いて口を開いた話など、古代の人々が白い鳥に見たものを紹介します。
東京

素盞雄神社ってどんな神社?南千住のお天王さまと芭蕉の旅立ち

東京・南千住の素盞雄神社は、「お天王さま」と親しまれる千二百年以上の歴史をもつ神社です。光る石に神様が翁の姿で現れたという創建の伝え、須佐之男命と事代主神という御祭神、鳳凰が地面につくほど神輿を振る天王祭、そして松尾芭蕉が奥の細道へ旅立った地の句碑まで、見どころを紹介します。
古神道入門

神仏習合と神仏分離とは?「権現」「大菩薩」の時代から明治の大転換まで、神社とお寺の千年

明治になるまで、日本の多くの神社とお寺は一つにまじり合っていました。神様は「権現」「大菩薩」と呼ばれ、神社のおつとめを僧侶がしていることも珍しくありませんでした。それが明治の神仏分離で、大きく変わります。三峯神社の仁王門が隨神門になった話、寳登山神社の住職が神職になって社殿を建て直した話など、身近な神社に残る神仏習合のあとをたどります。
古事記・日本書紀

常陸国風土記の香島郡とは?鹿島の神様と童子女の松原の物語

奈良時代にまとめられた『常陸国風土記』の香島郡の条には、鹿島の神様「香島の天の大神」が天から降った話、崇神天皇が太刀や鏡を奉った話、舟を岡と海に置きかえる不思議な神様、砂鉄で剣を作った浜、そして松の木になった若い二人の恋の物語が残されています。古事記・日本書紀とは違う、土地の目線の鹿島を紹介します。
伝承と昔話

倭迹迹日百襲姫命と箸墓とは?神の妻となった巫女の姫と「昼は人、夜は神が造った墓」

大物主神の言葉を伝え、未来を見通した巫女の姫・倭迹迹日百襲姫命。夫の正体が小さな蛇だと知って驚き、悲しい最期をとげた姫の墓は「箸墓」と呼ばれ、「昼は人が造り、夜は神が造った」と伝えられます。日本書紀の物語から、日本最初の巨大前方後円墳とされる箸墓古墳、卑弥呼の墓という説(諸説あり)まで紹介します。
古事記・日本書紀

古事記とは?成立・構成・特徴をやさしく解説【現存最古の歴史書】

古事記は、和銅5年(712年)にまとめられた、現存する日本最古の歴史書です。天武天皇の命令、稗田阿礼の語り、太安万侶の苦労から生まれたこの書物は、どんな構成で、何が書かれているのか。上・中・下巻のあらすじ、日本書紀との違い、写本や偽書説の話まで、やさしく紹介します。
古神道入門

富士塚とは?江戸の人々が町に作った「小さな富士山」の歴史と見どころ

神社の境内で見かける、溶岩でおおわれた小さな山「富士塚」。江戸の人々は、なぜ町の中に富士山を作ったのでしょうか。富士講の始まり、最初の富士塚と現存最古の富士塚の違い、国の重要有形民俗文化財になっている富士塚、山開きの行事まで、富士塚の歴史と見どころを紹介します。