2026-09

古神道入門

追儺(鬼やらい)と節分とは?黄金四つ目の方相氏から「鬼は外、福は内」の豆まきまで

節分の豆まきのルーツは、宮中で大晦日に行われた「追儺(ついな)」という儀式でした。黄金の四つの目を持つ仮面をつけた「方相氏(ほうそうし)」が、目に見えない疫鬼を追い払う。ところが平安時代の終わりごろ、その方相氏のほうが鬼として追われるようになります。慶雲3年(706年)の記録から、室町時代の「鬼は外、福は内」、寒川神社の浄闇の追儺祭まで、鬼やらいの歴史をたどります。
伝承と昔話

浜降祭とは?夜明けの茅ヶ崎の海に神輿が入る「みそぎ」の祭りと、川で消えた御神体の伝説

毎年7月の海の日、夜明けの茅ヶ崎の海に約40基の神輿が集まり、「どっこい、どっこい」の掛け声とともに海へ入っていく浜降祭(はまおりさい)。その起源には、川で行方不明になった寒川神社の御神体を、漁師の孫七さんが見つけたという伝承と、鶴嶺八幡宮の古いみそぎの神事という、二つの流れがあります。神輿が海に入る意味や、よく似た江の島の天王祭まで紹介します。
伝承と昔話

国府祭と座問答とは?相模国の六社が集まり、千年「いずれ明年まで」を続けるお祭り

毎年5月5日、神奈川県大磯町に相模国の一之宮から四之宮、平塚八幡宮、そして総社・六所神社が集まる「国府祭(こうのまち)」。寒川神社と川勾神社が虎の皮を敷き合って一之宮の座を争い、三之宮の宮司が「いずれ明年まで」と仲裁する「座問答」は、千年以上決着がついていません。国司と総社の関係、鷺の舞、空高く放り上げられる粽まで紹介します。
古神道入門

八方除と方位の信仰とは?鬼門・裏鬼門・方違え・恵方をやさしく解説

「鬼門」「裏鬼門」「方違え」「恵方」。今も暮らしの中に残る方角の信仰は、どこから来たのでしょうか。京都御所の角が欠けている「猿ヶ辻」、江戸城の鬼門を守った寛永寺、光源氏が方違えで出かけた先での出会い、そして「全国唯一の八方除の守護神」寒川神社まで、方位をめぐる不思議な信仰を紹介します。
伝承と昔話

狼信仰とは?秩父・奥多摩の「お犬様」と、姿を消したニホンオオカミの物語

秩父や奥多摩の山々には、狼を「お犬様」として敬う神社がいくつもあります。三峯神社、武蔵御嶽神社、寳登山神社。どれも日本武尊を狼(山犬)が助けたという伝承を持ち、お犬様のお札を1年間お借りする「御眷属拝借」が今も続いています。お犬様にご飯を炊いて供える神事、享保のころの日光法印と狼の話、そして明治に姿を消したニホンオオカミまで、狼と人のつきあいをたどります。
伝承と昔話

お稲荷さんとキツネ・初午とは?稲荷神社の不思議をやさしく解説

全国に約3万社あるといわれるお稲荷さん。どうしてキツネがいるの?なぜ朱色なの?鳥居がたくさんあるのはなぜ?伏見稲荷大社の公式の説明をもとに、キツネが「神様のお使い」である理由、2月の初午と福参り、大晦日の夜に王子に集まるキツネの狐火の伝説まで紹介します。
伝承と昔話

杉玉と酒の神様とは?酒蔵の軒先の丸い玉と、三輪の神様の「うまさけ」

酒蔵の軒先に吊るされた、杉の葉を丸めた大きな玉「杉玉」。そのルーツは、奈良の大神神社の神杉と、酒造りの神様・大物主神にあるといわれます。日本書紀の「この神酒は我が神酒ならず」の歌、「うまさけ三輪」という枕詞、緑から茶色へ変わる杉玉の意味、松尾大社・梅宮大社など酒の神様をまつる神社まで紹介します。
神奈川

寒川神社ってどんな神社?全国唯一の八方除の守護神、相模国一之宮

神奈川県寒川町の寒川神社は、「全国唯一の八方除の守護神」として知られる相模国一之宮です。記紀に登場しない謎の神・寒川大明神、江戸の裏鬼門を守るように南西を向く社殿、起源の泉「難波の小池」、武田信玄が奉納した兜、御神体が川で行方不明になったことから始まった浜降祭、毎年決着を先送りする国府祭の「座問答」まで紹介します。
伝承と昔話

講と代参とは?みんなでお金を出し合い、代表者が遠くの神社へお参りした江戸の知恵

江戸時代、遠くの神社や山へお参りに行くのは、今よりずっと大変なことでした。そこで村や町の人たちは「講(こう)」をつくってお金を出し合い、代表者が「代参(だいさん)」してお札を持ち帰りました。三峯講・富士講・伊勢講・庚申講など、さまざまな講のしくみと、三峯神社の博物館に残る講の記録、今も続く講社まで紹介します。
古事記・日本書紀

白鳥伝説とは?日本武尊の魂が白鳥になって飛び去った話と、三つの「白鳥陵」

伊吹山で傷ついた日本武尊は、能煩野で故郷をしのびながら亡くなり、その魂は大きな白い鳥となって飛び去りました。后や御子たちは、足が傷つくのも忘れて泣きながら追いかけます。日本書紀では、白鳥がとどまった三か所に陵が作られ、「白鳥陵」と呼ばれました。言葉を話さなかった皇子が白鳥の声を聞いて口を開いた話など、古代の人々が白い鳥に見たものを紹介します。